【 プレパパ・ママのための赤ちゃんのお世話サーキットトレーニング 】について、以下の文書を佐賀県内市町の首長宛てに郵送させていただきました。
佐賀県内各首長 様
「赤ちゃんのお世話サーキットトレーニング」
の事業化のお願い
一般社団法人佐賀県助産師会 会 長 渡辺 仁美
NPO法人poco a bocco 理事長 寺野 幸子
時下益々御清祥のこととお慶び申し上げます。
貴殿におかれましては、常々から子育てがしやすい街づくりのために、様々な事業に取り組んでおられることと存じます。
この度は、貴自治体の産前産後ケアを、より一層充実させるために、私どもが開催しているイベント『プレパパ・ママのための赤ちゃんのお世話サーキットトレーニング』の実施について、ご検討をお願いしたく、書面でご連絡させていただきました。
現在、様々な社会背景から「妊娠初期から子育て期まで切れ目のない支援」を行うことが求められています。私どもはその声に応えようと複数の非営利団体が連携して「Big Tree」という子育て応援プロジェクトを立ち上げ、2022年5月から、他には例のないオリジナルの取り組みとして『プレパパ・ママのための赤ちゃんのお世話サーキットトレーニング』というイベントを開催しています。このイベントは、出産・育児に関する様々な体験ができるブースを、助産師のマンツーマンの指導を受けながら夫婦(時には子どもや親とともに)ごとにサーキット形式でまわるという形式をとっています。助産師(専門家)のマンツーマン指導ということで、感染対策と参加者の高い満足度の両立という特徴があります。(詳細は別紙参照)
従来の集合型両親学級では、一人ひとりの理解度や、抱えている心身の不調などを把握し、それに応じた柔軟な対応を取ることは非常に難しいのですが、本イベントでは個別の対応はもちろん、ハイリスクケースの発見とその後の適切なフォローも可能です。その結果、参加者の方々には保健医療職をより身近に、子育てと家族の健康維持に伴走してくれる存在として認識してもらう良い機会となっています。多くの親は、育児に対する困難感や、自身の心身の不調があっても、なかなか保健医療職に支援を求めることがありません。しかし、このような専門家からきちんとした指導を受けて、安心につながったという「きっかけ」があれば、相談に対するハードルも低くなり、安心した子育てにつながっていきます。まさしく多様化するこれからの時代に求められる、新しいスタイルのイベントだと考えています。
現在、参加希望者が非常に多く、来年3月開催分までほぼ満席の状態で、電話やメールでもたくさんのお問い合わせをいただいています。参加者や参加できなかった方々からの生の声を受けるに当たり、本イベントをもっと多く、年間を通して継続的に開催したいと強く思う一方で、ボランティアで取り組んでいる現状では回数を増やすどころか、次年度以降の開催の目途も立っておりません。
生まれてくる赤ちゃんの健やかな成長のために、母子保健法でも、地域の社会的資源を最大限に活用し、その実情に応じた形で妊娠初期から子育て期まで切れ目のない支援を行うことが求められています。そのことを踏まえ、産前産後ケアをより一層充実させるために、ぜひとも貴自治体において本イベントを事業化し、私どもと協働で実施していただきたく、ご検討をお願い申し上げます。
ご興味をもっていただけましたら、担当者がお伺いし詳しいご説明をさせて頂きたく存じますので下記までご一報ください。
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一般社団法人佐賀県助産師会
担当:溝口明美
電 話:080-8954-1551
e-mail:sagakenmw@yahoo.co.jp
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参加者の声▼